さてこんにちは。
今回は先日ハイエンドオーディオメーカー「Audio Note」社にお伺いさせていただきましたので、その訪問記となります。
場所は神奈川県某所。
駅から徒歩数分にある、小綺麗なマンションの一階部分にAudio Note社はありました。
製造ラインを抜け、奥にある試聴室に案内されると、もうそこは外とは隔絶されたハイエンドオーディオメーカーの気品のある空間がありました。
この部屋は、しっかりとルムアコ対策もされており、適度にライブながらも収束は遅くなく、後述するAudio Note最大の強みと感じた「余韻」を殺しません。
機材構成は次の通り
・スピーカー:B&W - 801D
・パワーアンプ:Audio Note - Kagura2(中央2台、左右は初代Kagura)
・プリアンプ:Audio Note - G-1000
・トランスポート:Esoteric - Grandioso K1
様々な曲を聞かせていただきました。
私が持ってきて聞いたのは次のソース↓
・Hans Zimmer - Run Free
・Sergio Mendes - Capivara
・Mary Poppins Returns - The End Suite
の3曲。
まず初めに、基本的な音数やレンジ感といった性能はかなり高いです。
鳴らすのが難しい801Dもドライブし、しっかりとキレの良い低域でならせるほどです。
そこにAudio Noteの音である暖かくも淡い中高域、いつまでも伸びる余韻。
そして一番驚きなのが、801Dというかこの世代のB&W特有の中域のパサつき感が、かなり改善されていました。
これも上述したAudio Noteの音の恩恵なのでしょう。
まさに夢心地で聞いてました。
社長と開発長が直々に出迎えていただいたのですが、そのお二人が仰られていた
「スピーカーからの音ではなく、音楽を聞かせたい」
まさにそのフィロソフィーを感じさせる音でした。
これは同じAudio Noteを使用している、まさ邸(※)でも全く同じでした。
(※)まさ邸レビューhttps://tkm0730.wixsite.com/mysite/post/%E3%81%BE%E3%81%95%E9%82%B8%E8%A8%AA%E5%95%8F%E8%A8%98
ここはまさ邸はオーナーの趣向もあり、さらに美音に磨きがかかっています。
音像は空気に完全に溶け込み、まさに「ヒーリングオーディオの極地」と言った感想です。
どこの御宅でもスピーカーのキャラクターを尊重しつつも、綺麗に纏めて収束させるAudio Note。
Overtureという名前というエントリー(?)でも2,000,000円超えと極めて高価な製品ですが、ここでしか出せない音・クオリティは確かなように思います。
またAudio Noteは”銀”にとにかく拘っており、トランス類や、音に特に寄与する部分のキャパシタなどは銀線/銀箔で、かつ自社で製造しているそうです。
またこのトランスを巻く職人さんは、この道数十年との事で、製造ラインからも「Made by Audio Note」のプライドを感じました。
あまりにも濃い内容ゆえ、後半の内容はここでは色々と書けないものばかりでした(笑)
ブログとしてはイマイチではありますが、何がともあれ、このような若輩者に長い時間お付き合いいただきまして、ありがとうございました。
追伸
また世間とは狭いもので、開発長がApogee Acoustics - Caliper Signatureのユーザーで、Apogee談義にも花が咲きました。
(私のブログも頂けていたようで、光栄の限りです)
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