さて二日連続のブログ更新となりました。奇跡ですね。
今まで当ブログでは、かなりマニアックで極まったオーディオマニアのご自宅を紹介させていただきました。
そんな中でも今回は一際オーディオに情熱を注がれている、超弩級ハイエンドオーディオマニア「Avcat邸」を訪問させていただきました。
Avcatさんを簡単に説明すると、ハイエンドオーディオ情報サイト「Avcat」の管理人であり、自身も世界各地のオーディオショーに参加されている凄い人です。
前置きもほどほどに、いつもの目次です
目次
1.システム紹介
2.こだわり抜かれた部屋
3.聴感レビュー
4.まとめ
1.システム紹介
スピーカー:YG Acoustics - Sonja XVi
パワーアンプ:Viola - BRAVO x2
プリアンプ:Viola - Spilito
トランスポート/DAC/アップサンプラー:dCS - Vivaldi Apex
もう日本では聞けないような弩級のフラグシップで、隙間なく上流から下流まで固められています。
実は以前(二年前)にも、Avcat邸にお伺いさせて頂いたことがあったのですが、その時はSonja XV Jr.に同じくBRAVO/Spilito、Vivaldi(非Apex)でしたので、凄まじいペースでシステムをグレードアップされています。
2.こだわり抜かれた部屋
まずは照明から。
通常時と視聴時で調光可能なようになっており
・通常時
・視聴時
このような形で、視聴時はグレアカットよりも、ずっと狭い指向性の照明を使用されています。博物館等で使用される照明とのことで、お値段も相当高価な物でした。
また壁・天井・床の材質にも相当なこだわりをお持ちです。
壁に関してはエコカラット&タイル、天井はヤマハ製の拡散パネル。床はタイル(これも普通の500x500サイズではなく、600x600サイズ)という構成であり、基本的に吸音はしない考えとなっています。
さらに材質だけではなく、床のタイルの目地をかなり綺麗に揃えたり、エコカラットとタイルがぶつかるコーナーの入隅の納まりなど、施工にも注力されています。
また見えない所にはなりますが、このお部屋は木材を一切使用せず、ボードなどは全て比重が高いスーパーハードを使用。そんな重厚すぎる内容ゆえ、遮音性能はD-70に達するそうです。凄いですね。
その他にもロスナイや空調のチャンバーの話など・・・・
拘りは詳細かつ多岐に渡り、全部書く事は到底できません。
3.聴感レビュー
さて長くなってしまいましたが、聴感レビューです。
まずこの構成から、空間表現・音数・レンジといった基本性能は相当高いです。
響きが多い部屋なので、宗教音楽を代表する合唱+オーケストラは、非常に幻想的な鳴り方です。
また響きが多い部屋だと、ディテールが埋もれ易い印象を個人的には持っていたのですが、埋もれている印象もありません。
加えて高速BPMのEDM(下記リンク参照)でも低域がもたつく/暴れる事もなく、Sonja XViの素性の良さをヒシヒシと感じました。
やはりDouble Bass Arrayは、特にAvcat邸のような高遮音部屋だと相当効果があるようです。
4.まとめ
実はAvcat邸の私の家は構造体は一緒で、天井の高さは違えど、部屋の広さはほぼ一緒です。
私が建設時、いかに安く広さと遮音性能を確保できるかを目標にしたのに対し、Avcat邸は細部にまで圧倒的な拘りを貫いたお部屋でしたので、ただただ圧倒されるばかり。
ですが何より日本で一番ハイエンドオーディオに対する知識・経験ある方の世界観を見させて頂いたのは、非常に有意義な体験でした。
この度は素敵な時間を、ありがとうございました。
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