先日池袋にあるグランドシネマサンシャインのIMAXにて、「ダークナイト」を観に行きました。今までも何回も鑑賞してきましたが、いつ観てもジョーカーとバッドマンのコントラストが「正義」と「悪」の定義を考えさせられます。
この作品はIMAXカメラで撮影されており、実は以前にもユナイテッド・シネマが2013年に開催した「IMAXカーニバル」にて鑑賞はしておりました。
ですが今回は特別は特別
・1.43:1のアスペクト比
・4Kの解像度
・GTテクノロジー
というIMAXカメラに納めたフィルムの情報量を、最大限引き出している上映で鑑賞する機会があり、これを機に「グランドシネマサンシャイン IMAX」を遅かれながら紹介しようかと思います。
普通に紹介しているブログは多々あるので、今回は少し踏み入った紹介をしようかと思います。
・劇場について
劇場については大阪のエキスポIMAXのサイバーチックな内装とは違い、どこかTOHO Cinemas日比谷のような、上品で落ち着きのある空間となっております。
スクリーンサイズは25.8×18.9mと大阪のIMAXより僅かに大きいらしいのですが、ここまで大きいと正直体感での違いは判りません(笑)
ただ筆者が前に観に行った、スペースワールドの「ギャラクシーシアター」の方が、かなり威圧感がありました。
両者とも最後列の一番端のシートで撮影していますが、ギャラクシーシアターは天井が勾配しており(イオンシネマ海老名の7番と一緒です)、威圧感の所以はここの差もあるのかもしれません。
とは言いつつも、最後列でも視野のかなりの割合をスクリーンが占めるので、IMAXの名前の由来でもあるImage Maximumの名に恥じぬ、まさに「フィルム時代のIMAX」という感じです。
観やすさについてなのですが、1.43:1の場合には(僕の好みの画角重視だと)、後部プレミアムシートや、その前列であるK列がベストなように思いました。
・映像
グランドシネマサンシャイン IMAXのプロジェクターはBarco社のレーザープロジェクターを2台体制で投射しています。(Dolby CinemaはChristie社)
レーザープロジェクターといえば利点があるように思いますが、実際「レーザーだから良い」という訳では無いと思います。
実際に後に紹介するホームシアターでは、JVC X-770Rというランプ方式のプロジェクターを使用しておりますが、レーザー光源のZ1より黒は深いように感じます。
このレーザーIMAXも例外ではなく、ダークナイトやプレーショーの黒はあまり沈みません。(下のプレショーです)
また色彩感については結構ソースに敏感な気がします。例えば先ほど例に挙げた2者ですと、「ダークナイト」ではヴィヴィッド感やノイズに違和感を覚える部分が多々あったのですが、後者のプレショーではこれと言った違和感は感じませんでした。
これは特に池袋を始めIMAXデジタルだからという話ではなくて、ギャラクシーシアターの70mmフィルムでも感じたので、IMAXフィルム特有のものなのでしょう。
Dolby Cinemaとの比較はそもそも別物なので、避けたいのですが、やはり画質という側面においては全く及ばないといった印象です。
ただ売りにしている広い画角は本当に素晴らしいとは思います。
・音響
IMAXの音響については、実際の出音は後述するとして、「現在の構成・機材の中では最も理想に近いシステム」だと考えてます。(理由については長くなるので、後ほどコラムにて書きます。)
上の写真のスピーカーが実際にグランドシネマサンシャインで使用されているモデルであり、IMAX社の最大モデルです。このモデルが採用されているのは、知りうる限り
・札幌
・桜木町
・成田
・池袋
・大阪
の5サイトのみ。
映画館の容積に依存するとは思うのですが、あまり容積の大きく無い桜木町に導入事例があることを考慮すると、ある程度映画館側にもシステム構成を決定する権限があるのかもしれません。
またIMAXのスピーカー(デジタル)は最小モデルを除いて、全て仮想同軸構成になっており、一説によればEminence社製のOEM(またはODM)のスピーカーユニットを一部使用しているそうです。
全国にあるIMAXデジタルシアターは川崎を除いて、このDSL-4というサブウーファーで統一され、規模によって台数が変動します。
このサブウーファーのユニットはEminenceのLab12という事が海外のフォーラムで言われております。
因みにサウンドハウスで簡単に買えちゃいます。
話が脱線しまくりなので、本題である池袋IMAXの話に戻します。
私自身IMAXの音作りというか、明らかに出しすぎてスピーカーが歪んだりしている音は好きじゃ無いのですが、池袋は比較的音の歪みや割れている感が比較的緩和されており、IMAXの中では聴きやすい音作りなように思いました。
ただやはり出音そのものはIMAX節であることに変わりはないので、好き好みが分かれそうですね。
・まとめ
今まで見て来たIMAXの中では一番好きです。
評価ポイントとしては
・場内の雰囲気
・スクリーンの大きさ
・勾配設計
・音の大きさ
・音の歪み感の少なさ
になります。
色々と物申したいところは多々あるのですが、それでも唯一無二の存在である事には変わりはないので、激推しでは無いですが、観に行って損は無いと思います。
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