前回の位相平滑化と聴感の記事は、大雑把に書きすぎましたので、一旦モデファイをして書きなおしてます。
本日は先日お伺いしたTJOY横浜にあるDolby Cinemaについて、レビューがてら書いていきます。
目次
1.内装
2.映像
3.音質
4.まとめ
1.内装
内装はよく見慣れた、Dolby Cinema。
黒を基調とし、青のラインがアクセントとなっています。
ただここには関東圏の他のDolby Cinemaにはない特徴があります。
この写真では分かり辛いので、この写真をご覧ください
そうです、この横浜のDolby Cinemaは「ハイトスピーカー(天井のスピーカー)が完全に埋め込み式になっています」
この機構を採用しているDolby Cinemaは横浜/梅田/博多です。
御察しの良い方ならお判りいただけましたでしょうが、TJOY系列のDolby Cinemaが該当します。
迷光対策に関してはこの機構を採用して方が有利です。
2.映像
今回観た作品がTENNETでしたので、当然フィルム上映。
最後のクレジットでもDolby Vision/Atmosの明記されていなかったので、恐らく非対応なのだと思います。というより、TENNETはIMAXでの鑑賞をかなり強く推奨しているのでしょう。
ですので今回も最初のプレショー「Universe」での印象を
まず黒の沈み。意外でしたが個人的には黒の沈み方に関してはMOVIXさいたまよりかは沈んでいないように思いました。
またブリリアンスも他のドルシネと比較すると、やや落ちる印象です。
ただやはりDolby Cinema、クオリティは確かです。
3.音質
スピーカーは見えないですが、音の傾向や過去の導入事例などを参照するにDolby傘下のオーディオブランドであるSLS Audio製かと思われます。
音に関しては音質以前色々言いたいことがあります。
そもそも今回鑑賞した「TENNET」、ひじょ〜〜〜〜〜〜〜に音量が大きく、音圧耐性強めな僕でも耳栓を着用していました。
Universeの時には感じなかったので、TENNETのゲインが高いと断定して問題ないでしょう。
そして低域の圧はかなり出ます、IMAXのような緩い感じではなく、締まりを伴ったレスポンスの良い低域で、さらにDolby Cinemaの中では一番低い帯域まで再生できているように思います。低域に関してはかなり良い線でしょう。
ただ3kHz付近にかなりキツイピークがあり、そこがUniverseでもTENNET本編でも相当に気になり、人間の一番センシティブな帯域ですので、正直厳しいものがありました。
まだまだ新しい劇場ですので、これに関しては暫くしてからまた鑑賞して、追記にて感想を述べます。
4.まとめ
劇場のクオリティもさることながら、アクセスは丸の内よりも良く、総括すると非常に良い劇場だと思います。
Dolby Cinemaというフォーマットが普及しつつある中で、Dolby Cinemaの中では比較的出来に関しては微妙だとは感じつつも、多くの人に触れ合える機会を設けている場としては存在意義は十二分にあると思います。
・追伸
先日ここでヴァイオレット・エヴァーガーデンを見に行きました。
ギルベルト少佐の125Hz付近の声の厚みは良かったのですが、肝心の女性陣や子安さんの声の3kHz付近が非常に耳障りでした。
また階段の誘導灯に関しては、ここが常時点灯するのは仕方ないとしても、その指向性がスクリーンの方角に向かってしまい、上述した黒の沈みの甘さの原因が分かりました。
総じてクオリティが高く、私も妄信的な側面があったのですが、TJoy横浜を見てその目隠しが取れました。
なので敢えて言いましょう。
優秀なドルシネは(行った所だけですが)
・ミッドランドスクエア(ダントツで1位)
・MOVIXさいたま
・大目に見て丸の内ピカデリー
だと。
横浜に関しては、もう見ることはないですね。
IMAXの方が個人的には良いと感じたほどなので。
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