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MOVIX亀有 レビュー (Sc.10)


さて今回は映画館のレビューです。

以前記事にて「流山おおたかの森 IMAXがDoor to door」で30分程度と言いましたが、今回レビューをするMOVIX亀有もほぼ同じほどです。


アリオ亀有から徒歩3~4分程度の場所にあり、立地はかなり良いように思います。


何故唐突にMOVIX亀有に行ったというと

・行った事ないサイトだったから

・普通の劇場で見ることによって、TENETそのものを見たかったから

・MOVIXはシネコンチェーンの中では、かなり真っ当な音がする印象だったから

の3点です。


前置きはこの辺にして、レビューの方行って見ましょう!



目次

1.エントランス

2.場内

3.感想

4.感想への考察

5.まとめ







1.エントランス

エントランスは、良く見る”ショッピングモール内のシネコン”という感じで、可もなく不可もなく、普通そのもの。



内装はなんかちょっと小洒落たフードコートみたいです。

従来の映画館は一瞬「異空間感」を演出するために暗い照明も内装のところが多い印象なので、新鮮です。


因みにドリンクがドリンクバーでした。

立川のTOHO CINEMASもドリンクバーだったので、今後エントランス待機時の満足度向上やCOVID-19の影響で、今後普及する余地は大いにあるかもしれないですね。


余談ではありますが、ここのドリンクバーの炭酸が非常に弱くて悲しかったです。

それはそうと、今映画館は瀕死の状況を迎えていますので、是非鑑賞した際はポップコーンセットなどを注文してください。(利益率が良いらしいので)



各劇場への入り口です。

なんか色のレイアウト・グラデーション的に、意識高い系のアウトドアショップっぽいですね(笑)






2.場内

最後列正面で撮影しました。

このサイト特にPLF(Premium Large Format)の独自規格を設けていないはずなのですが、既存館をIMAX化するIMAX MPXシアターより大きいです。


予習をしていなかった身としては、これは嬉しい(?)サプライズです。


サイズは17.90m × 7.49m。

TOHO六本木の7番より一回り小さいくらい」と言えば、その巨大さが判るかと思います。


グランドシネマサンシャインのIMAXはこのスクリーンを縦にして、3枚入ると思うと、隔絶の差がありますね。



スクリーン側から

さすが460席を抱える大箱な事だけはあります、圧巻です。


良く見るとサラウンドスピーカーがシネマ用ではない、高出力モデルになってますね。

JBL AM6212でしょうか?


やはり近年のソースでのサラウンドの負荷はどんどん増しているように思いますので、良い選択肢だと思います。


思えば比較的音量が大きいULTIRAもシネマ用ではなかった気がします。






3.感想

今回はTENETを鑑賞しました、知る限りかなり凶悪な音の映画です。


まず最初に書かなくてはいけないのが、低域(80Hz)くらいが異様に盛り上がってるんですよね。これはエンディング曲のTHe Planにて確認しました。


ある程度下の帯域まで出ているのにも関わらず、この80Hzのモヤモヤのせいでマスキングされているのかもしれません。


この低域のモヤモヤについては、次の項にて追っていきます。


繋がり感に関しては悪くはないですが、普通の映画館といったところでしょう。


絵に関してはTENETそのものが、あまり良い絵ではないのですが、若干光量とコントラストが足らず、眠たい印象です。(TENETそのものが眠い絵というのもあります)


結構なPLFでこれ思うんですよね、なのであまり私個人としては200~300席の、キャパでいえば二番手館くらいの方が良い印象を持ってます。






4.感想への考察

4.1部屋とポジション

まず劇場の各寸法を算出します。

スクリーンの幅を参照に、高さと奥行きを、それぞれ写真と公式の座席表を参照します。



幅=スクリーン幅をリファレンスに縦、および奥行きを算出すると、奥行きが19.11m。

高さが8.02mとなります。


その場合のモード群は下記のようになります。

あまり良いプロポーションとは言えませんが、広さは正義ですね




4.2 周波数特性予測

そして私が鑑賞したK列は、スクリーンから13.8mとなっています。


そして周波数特性に影響する下記の要素を付け加えて、周波数特性を予測します。

・(スタジアム形状なので)地面から聴衆位置までの高さを3m

・サブウーファーはHIBINOがよく導入するJBL 4642A×4台

・サブウーファーの配置は左右の壁から、幅の1/4の長さに2台ずつ配置



また通常の映画館は低音の吸音処理はしておらず、大体壁に100mmのグラスウールを直接貼り付けている印象です。

そこに最大の吸音材である人間の存在を仮定して、””低域の””吸音率を

・床面以外:0.1

・床面:0.2

とします。



この条件下での周波数特性予測は次の様になります。


大きなディップはあるものの、上述した聴感上のレビューとは乖離してますね。面白いです。



もし私の聴感に間違いがなかったと仮定した場合

・スクリーンの大きさ・座席表から算出した部屋のプロポーションが間違っていた

・迫力を出す為に、意図的に持ち上げられている(これの可能性は極めて低いですが)

だと思いますが、恐らく前者でしょう。





5.まとめ

比較的辛辣な物言いになってしまいましたが、音は安心と信頼のJBLサウンドで悪くないですし、平均点よりかは上だと思います。


ただ個人的にPLFに対しての苦手意識があったので、色々と言ってしまいました(笑)


家から30分というアクセスを考えると、かなりアリな選択肢な様に思います。







余談ではありますが、いつも使っているRoom EQ Wizardというソフトを紹介します。


今回行なったシミュレーションや、基本的な測定はこれで大凡賄えて、かつ猿でも使えるユーザーフレンドリーな設計で大変優良なソフトな様にも思います。


DL URLも貼っておきますので、映画館でどこの席が良いのかを検討したい場合には、是非使ってみてください。

https://www.roomeqwizard.com/



必ず当たるというわけではないですが、大幅なハズレは回避できると思うので。


ナナチも言っていました「情報は武器だ」と。



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