今日はオフ会でした。
久々に私の家でオフ会をしたのですが、色々と主催側は何もしてなくても大変ですね(笑)
さてそんな中、参加者の方がStage3というメーカーのKRAKENという電源ケーブルを持ってきてくださいました。
本来アクセサリーなどのレビューに関しては一切書かないでいましたが、このケーブルだけは劇的に音が改善したので、私自身の購買欲を促進させるつもりで書きます。
目次
1.KRAKENとは?
2.メインシステムでの劇的な変化
3.ケーブルにコストをかける事における有用性
1.KRAKENとは?
KRAKENは上述したように、Stage3というアメリカのハイエンドケーブルメーカーの最上位ラインナップA.S.P. Referenceの電源ケーブルです。
その外見は非常に仰々しく、単相のケーブルとは思えませんし、重量も体感2kg強あり、もう理解の範疇を超えています。
金額もその見た目に相応しいもので、1.5mの物で$8400します。
またStage3そのものが非常に希少であり、ハイエンドオーディオショップでもまずお目にかかれないので、今回比較試聴できたのはかなり幸運だったと思います。
2.メインシステムでの劇的な変化
今回はKRAKENをパワーアンプ群が接続されているChikuma製のタップに入れました。
まず劇的に変化したのは
・質感
・重心
・空間表現
です。
特に質感表現に関しては、特筆すべきものがありました。
ホーン型スピーカーの場合、ダイヤフラムのBreak-upでかなり煩わしい音が乗ってしまい、声の母音が楽器の余韻に「シャリシャリ」といった、不快な付帯音が乗ってしまう印象が強いです。
少なくとも私の家では感じます。
KRAKENを挿入後はそのドライバー言えんの不快な付帯音が消え、ケーブル所以のいい意味でモノクロ感がある付帯音を乗せてきます。
端的に言えば元のスピーカーのデメリットなカラーを美味しく、纏めてくれるのです。
また重心に関しては
・20Hz~50Hz付近の周波数あたりの存在感が増し
・100~200Hz付近の中低域にハリが出て
・加えて温度感も下がる
ので、かなり重心は下がります。
初めてケーブルを変えて、EQを再設定しました。
個人的にケーブルなどのアクセサリーは付帯音などの空気感に寄与していると思っていたので、まさか基音に関連のあるEQまで影響を与えるとは考えてもいませんでした。
空間に関しても劇的に向上し、さらに非常に動と静のコントラストが高い方向になりました。
言葉として表現は難しいので、一曲例を挙げてみます。
この曲は私のリファレンス曲Hans Zimmer - Run Freeという曲です。
序盤から終盤にかけて、どんどんダイナミックレンジが大きくなるソースで、この曲で私が着目している要素は
「どれだけDレンジが大きくなっても破綻しないか」
という点です。
先述したように徐々にレンジが大きくなっていくので、捌けなくなると露骨に分かります。
このRun Freeは以前まで満足ができるシステムはYG Acoustics - Sonja XV Jr.しかありませんでしたが、Stage3導入後のメインシステムは最後まで満足して聞けた二例目となりました。
また特筆すべき点として、3要素を示しましたが、一番のチャームポイントは間違いなく「これだけ音を変えておいて、デメリット要素が皆無だった」
という点です。
まあ比較対象があまりにも貧相なケーブルでしたので、当たり前と言えば当たり前ですが、メインシステムが抱える問題点とKRAKENの強みが完全に合致していたため、完全に上位互換となる音となりました。
3.ハイエンドケーブルにコストをかける事の有用性
正直ケーブルにはコストはかけたくなかったのです。
理由としては以下3点がありました。
・ケーブル選定より先にすべき事(スピーカーの再検討やルムアコ)がある
・リセールバリューの良し悪しが不明
・メーカーの個性に個人が介入出来ない
また正直この手のケーブルについては造詣は浅いというか、サンプルが非常に少ないので、自身におけるリファレンスが確立されていないのもあります。
ただ”百見は一聞にしかず”なのがオーディオの常。
実際に聞いた後だと、コストをかけない理由を探すのが難しいほどであり、オーディオ界隈に置ける「ケーブル沼」が何故存在しうるのかを、身に沁みて体感できました。
有用性に関しては実際に体感しないと分からないですが、(頭が相当硬化してなければ)体感すれば異議はあまり無いと思います。
大変有意義なオフ会でした。
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