いつもハードの話題ばかりなので、今日はソフトの、そしてライトな記事にしようかと思います。
オーディオマニアならリファレンスソース、誰しもが持っていると思います。
よく「オーディオマニアは音楽なんて聞いてない」
な〜んて事言われてますが、じゃあSine SweepやImpulse、Pink / White Noiseを聞いてると?
そんな訳はなく、ちゃんと時刻によって様々なスペクトルが変化する音源を聞いています。
そもそも、折角良いシステムを誂えたからには、良質な音源で聴きたいと思うのは当たり前です。
そんなオーディオマニアの僕が、リファレンスソースを紹介しようかなと思います。
あくまで僕のリファレンスであって、「極めて優秀な録音」ではないので悪しからず。
1.Sergio Mendes - Capivara
この時期にぴったりな、マシュ・ケ・ナダで有名なセルジオメンデス。彼の数多くの名曲の中でもこのCapivaraは特別です。
なんとミキシングとレコーディングが、Ocean Way Studioで行われているのです。Ocean wayと聞いてピンと来た方はかなりのマニアです。
そうです、あのOcean Way Audioのルーツとなったスタジオで、実際にこのCapivaraはデモンストレーションで再生されています。
聴きどころとしては
・低域の躍動感と音階表現
・ディテール表現(右chのトライアングル、左chの半oct上がったキーボード、センター定位のフルート)
・グルーヴ感(情報量過多で音が散らばっていないか)
です。
低域に限らず音の躍動感がかなりあり、自然と足でリズムを刻んでます。
このソースは私のリファレンスで、今までに3000回は聞いているので、オフ会では大体の傾向はこのCapivaraで分かるようになりました。
・Hans Zimmer - Run Free
映画界音楽の巨匠、Hans Zimmer。彼の一番の有名な作品はThe Dark Knightでしょう。
今回紹介するRun Freeは、Spirit: Stallion of the Cimarronというアニメ映画の挿入歌で、The Dark Knightのメインテーマとは比にならないほど、目立たないです。
ですが、この曲は私の知る限り「一番鳴らすのが難しいソース」の一つです。
今までに一番よく鳴っていたのが、YG Acoustics - Sonja XV Jr.。僕の最も好きな既製品スピーカーであり、その表現力に語彙力という陳腐なものはなく、ただただ涙が出ました。
このソースに必要な要素は「艶以外全て」です。
というのも電子音楽+フルオケなので
・ダイナミックレンジ
・周波数レンジ
・定位
・音数の捌き方
・空間表現
・全帯域音階表現
・低域の極端な再生能力
です。
まず開始5秒で、可聴下限ギリギリの低周波が、凄まじい強度で出て来ます。
そして曲全体が徐々に盛り上がり、最初からクライマックスにかけてクレシェンドになっており、どんどん楽器数やレンジが広くなっていきます。
要するに広大なダイナミックレンジが確保できていないと、まともに曲の盛り上がりを体感出来ない、畜生ソースです。
・あんハピ♪ - PUNCH☆MIND☆HAPPINESS
アニソンです。
アニソンというと、コンプがガッチガチで(ダイナミックレンジが確保できない)、音場の狭さなどが目立つソースが多いです。
ただこのPUNCH☆MIND☆HAPPINESSは、非常にコンプの使い方が上手く、質感表現をあまり損なわないです。
それにとにかく音数が多く、ヴォーカルが埋もれがちな音源に見えて、非常に絶妙なバランスで曲としての整合性を合わせているように感じました。
要求される要素は
・定位(特に重要)
・3人の声の質感
・声が埋もれ
・3人全員が歌った際のキャピキャピ感
・躍動感
・ハッピー感
俗にいう”コンプ耐性”がどの程度なものなのかを測るには、本当にもってこいな音源です。
以上3曲が私がリファレンスで使用する、”オーディオ的”ソースです。
最後に少し特殊音源を
この下の音源は、低域のみの再生能力を測るもので、私のメインシステム。そしてSonja XV Jr.、MAGICO V3(Devialet SAM有)の方の家でしか鳴らせませんでした。
本当に
低周波が
かなりの強度で入っており
スピーカーを破壊しにきます。
万人に推奨はできませんが、低域の再生に自信がある方には是非チャレンジしていただきたい音源です。
下に行くほど、凶悪になっていきます。
・Celine Dion - How do you keep the music playing
・Floating Points - Sais
・ Nicki Minaj - All Things Go
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