以前ダイポール型スピーカーについて、色々と考えていました。
原点に帰るとダイポール型スピーカーに求めていたのは、その空間にふわっと浮かぶ空間表現でした。
しかし前回Innocent Keyさんのお宅にお伺いさせて頂いたのを機に、何も大型にしなくても、寧ろ小型の方が以下の点で空間表現には有利でした
・バッフル面積が小さい
・視聴距離が近い(直接音と反射音の強度に差がある)
という側面がやはり、私が要求する部分に大いに貢献していると思いました。
そういう訳で趣旨を変えます。
・点音源思想スピーカー
さて思い立ったが吉日、まずはユニット選定から
ユニット選定の条件として
・同軸ユニット(極力バッフル面積を小さくする)
・かつ口径は極力小さく
・クロスオーバーは人間が指向性を感じると言われる300Hz以下
・小型エンクロージャー故、低fs & Qts
・Taxsis Worldでも耐えられるPWL,SPLを確保できる。
です。
色々と酷な条件ではありますが、以外にも灯台下暗し。
家に転がってました。
Beyma社の8CX300Ndです
data sheet↓
・fs = 61Hz
・Qts = 0.29
・Max SPL = 119dB (算出した理論値)
とこの作例にこれほどとないユニットです。
これをベースに作っていきましょう。
・図面を起こしてみる
全景
本当にデザインセンスが無さ過ぎて、泣くに泣けないです.......
・同軸ユニット部
まんまInnocent Key邸と同じですね↓(笑)
ただ改善点もあり
・同軸ユニットを用いる事による、ツイーターを部分の面積の減少
・ツイーターを分けた場合に起こる、エンクロージャー反射によるコムフィルターの除去
です。
・ウーファー部
ウーファー部分はメインシステムで、その制振性能が証明された「対向型」を使います。
こうする事により、従来より遥かに軽量かつ安価に製作できます。
同軸ドライバーに低fsを要求したのは、クロスオーバーを極力低くする為です。
というのもクロス高くしてしまうと、対向に取り付ける2個のユニット間で干渉し、コヒーレンスが高くなってしまうからです。
因みにメインシステムはその事も考えており、サブウーファー〜ウーファーのクロスオーバーは65Hzとなってます。
このCADで描いたエンクロージャーの幅は400mmなので、425Hzまでは大丈夫ですが、ユニットの高次歪みの影響を考えると、低いに越した事はありません。
さて規模が小さくなったのは、良いんですが、相変わらずブレブレです。
まあプレーナー型も諦めた訳ではないので、追い追い全部製作していきます。
というよりプレーナー型は家から改装しなくてはいけなくなったので、予算確保の為に後回しにします。
本日はここまで、この作例は学生のうちに製作するので、ご安心を(笑)
それでは進捗が出次第、再度ブログにて書いていきます。
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