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Main System Review


さて今回はいよいよメインシステムのレビューです。

正直これに関しては私の思い入れによるバイアスがかかりそうなので、他の機材のレビューとの公平性を考慮し、あっさり書きます。



目次

1.システム構成のダイヤグラム

2.使用ユニット/エンクロージャー

3.諸特性

4.聴感レビュー




1.システム構成のダイヤグラム

システムのダイヤグラムは下記の通りです

ホームシアター系は全て割愛していますが、知らない間に結構増えてきました。







2.使用ユニット/エンクロージャー

2.1 高域:JBL 2450SL(ドライバー) / JBL 2384(ホーン)

・使用帯域:480Hz~20,000Hz(±3dB)

JBL 2450SLは、JBLのネオジム磁石最初のドライバーである2450のモデファイ版(右)。振動板にアクアプラスを塗布しており、内部損失を上げて高域のBreak-upを低減しています。あとリブがありません。

(余談ですが、2020年にダイヤフラム交換をしました。)


通常の2450/2451のダイヤフラムと2450SLのダイヤフラムの比較も行ってます↓


ホーンはシネマ用に開発されているモデル。

今までM2 WaveguideやJBL 2360Aなど多種多様なホーンを使用していましたが、一番アグレッシブさと嫌味の無さを両立しており、かなりオールラウンダーです。

カットオフ周波数は500Hz。




2.2 低域: B&C 15NW100(ドライバー) / タテマツ音工 カスタムメイド(箱)

・使用帯域:60Hz~480Hz(±3dB)


低域に使用しているのはB&C 15NW100というモデルを使用しています。

本来であればサブウーファー用であり、1.5kHzにBreak-upが存在するなど、2way構成にしては間違いなく推奨出来ないモデルです。


ただ最低域で使用している18NW100と音色というか、パワー感が揃っているので、敢えて茨の道を進む事にしました。




2.3最低域:B&C 18NW100(ユニット) / 自作箱

・使用帯域:15Hz~60Hz(±3dB)

究極の低域再生を目標として製作した、事実上の狂気。

600Lのエンクロージャーの中に、対向で2発付いています。

Fd=15Hzで開口率は面積の20%、Qts=0.5と少しオーバーダンピングなので、EQにて補正。


実測でも15Hzからフラットに再生可能で、20Hz〜のTHD<40dBという、再生能力を誇ります。

正直最近歳を感じてる私にとって、徐々にキツくなってます(笑)






3.諸特性

2.1~2.4まではAmcron K2のスリープモードが解除されなかったため、サブウーファー抜きでのデータになります。


2.1 Xover

クロスオーバーは480Hzとなっています。




3.2 周波数特性とReverse Null at 1m , Acoustic-Axis

ホーンは位相回転を生じ、Xover付近にウーファーのbreak-upがあったりで結構手間がかかりました。要するにユニット間位相差が、普通に自作するダイレクトラジエーター同士の組み合わせのそれとは違い、かなり大きいのです。


もっとも4way化したり、意匠性を無視したユニット選定にすればよかっただけなのですが。


基本的に大型のホーンを使用する場合は周波数特性的にもインピーダンス的にも補正が必須になってくるので、マルチ駆動のディジタルチャンネルデバイダー出なければ、Waveletが乱れない低次でXoverを組むのは至難の技な気がします。




3.3 Harmonic Distortion

結構大きい音圧で測ったのですが、結構フロアノイズに埋もれてしまってます




3.4 Wavelet

Acoustic - Axis、スピーカーから1mの距離でのWaveletです。

200Hz~20000Hzまで大体0.5msec.のレンジで収まってます。


ただこれはAcoustic - Axis上での電気的Acoustic-offset補正を行ったので、Off-Axisではこんなに整合性はありません。飽くまでこのシステムはOn-Axisで聞くという条件付きです。

(実際にズレると、空間も出にくくなります)



4.聴感レビュー特性@リスニングポジション(緑:Rch / 黄土:Lch)

低域が持ち上がっているのは、完全に好みです。

20Hzあたりが盛り上がっていると、何か地震の予兆の様な音がして、映画のサントラの緊張感などが絵を見ずともつかめます。


因みに以前はもっと下の帯域を上げていたのですが

・ミニーマウスのキスでソファーが揺れた

・映画館のトレーラーを再生したら、近隣住民が地震の予兆と勘違いした

・聞いた人の結構な割合が浮遊感を感じ、事故も起こってしまった

など色々と問題があったので節度あるレベルまで下げました。


ただまだアンプ群は全部同一コンセントで、4台合わせても1500Wで足りてます。

言い換えるとウーファーもアンプもRmsにすら達してないんですよね。




3.聴感レビュー

さて私の苦手な聴感レビューですが、基本的に求めていることは以下の2つ

1.広大なF/Dレンジ

2.躍動感


これに関しては既にある程度達成している様に感じます。

というよりこれ以上この要素を出すと、ストレスにしかなりません。


一応リファレンスソースとして

・Ludwig Göransson(TENET OST) - POSTERITY

・Sergio medens - Capibara

・Hans Zimmer - Run Free

・結城アイラ - Violet Snow

・Mary poppins return - End suite

・Oscar Peterson - You Look Good To Me

があります。

基本的にこのソース群は鳴る様に調整はしています。



以前はかなり派手な音だったのですが、最近真面目に最低限は部屋も込み込みで整えた結果、かなり大人しくなって居ます。


いわゆるホーン臭さというか、雑味という部分はかなり低減されていると思います。

結果Run Freeというフルオケから、Violet snowという小編成の女性ボーカルまである程度対応できる様になりました。

(ただ指向係数が高く、直接音の割合が大きいので、音が前に前に出て来る様な感覚はどうしても残りますが.....)



ただ比較対象となりうるシステムが存在しないのでこればかりは


「Experience it in Taxsis World」


これに尽きます。


良いか悪いかはさておき、ここでしか聴けない音はあるはずです。





おまけ

ウーファー/サブウーファーの整備を行った際の画像です。

同じシリーズで口径だけが異なるので、統一感がありますね。

(お茶は2Lサイズ、比較のために置きました)







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