こんばんは、いろんな記事で測定と言ったら「周波数特性」がまず出て来ますよね。
そして方や「周波数特性なんて関係ない」と仰られる感性派も多いですよね。
(ここではあくまで聴取位置での周波数特性の話です。)
先に個人の見解を言うなれば、窓関数の種類や長さをどうするのかで、周波数特性なんてホイホイ変わってしまいます。
そしてフラットの定義についても分解能と周波数レンジについて具体的なスケールは実際に論文を見ててもバラバラで、何も言えません。
そうった意味では、人間の耳の分解能である1/3oct.で表記させたHD-1は、かなり資料としては魅力的に映りました。
かと言ってでは意味をなさないかと言われれば、そんなことは全くないです。
一例として
実際に”ゴミ音源”という表現がありますが、ゴミと言われる所以は
「自分でゴミにしているのか」
もしくは
「本当にマスタリングがゴミ」
なのかを調べるには、実際にフラットにしなければ分からないです。
実際にマスタリングを行なっているスタジオさんは
・周波数特性
・残響時間特性
を整えた上でマスタリングを行なっているからです。
(無論他にも色々とありますが、今回は1つの変数に絞ります。)
私の家では
・自分の趣向に沿った周波数特性
・フラット(100Hz~ ±2.5dB)
の両者のプリセットがあります。
前者はここに記してある様に、極めてローとハイが出ており、ブリリアントに聞こえます。
ドンシャリって質あげれば気持ちいいんですよね。
それ後者の特性がこれ
・周波数特性
・残響時間特性
残響時間も63Hz to 8000Hzのオクターブバンドで計測しましたが、そこまで局所的な持ち上がりはないです。
では結果としては?
結論として「音源に対して一層センシティブに再生しますが、一概にゴミ音源と言われている音源がそうではないと思う事が多々あります。」
具体的には
・音全体の明瞭度が向上した
・マスキングがなくなった為、かなり音階表現が掴める様になった
・余韻表現の劇的な向上
です、これはあくまで僕の一例にすぎません。
「単純に鳴らしきれなかっただけのソースも多分にある、そしてそのソースを勝手にゴミ認定してしまった」
というのもかなりありました。
(アニメ版ライオンキングのサントラは、特にそう感じました。)
余談ではありますが、歪みが低くなるとこの傾向も出て来る様に思います。
まとめになりますが、確かに音源を好き勝手自分の趣向に合わせたい時には正直周波数特性なんて見ないでいいと思います。(私自身EDMやビッグバンドなど派手な音楽が好きなので、フラットだと若干物足りないです。)
ですが、音源に対してあーだこーだ言うのには(と残響時間特性)を整えなければ論外であると同時に、良い音で聞ける最大公約数的な要素でもあるとも思います。
そこで私として思うベストは
・趣向に沿う/沿わないプリセットを複数を持つ事
・一旦フラットにしてから、各機材のカラーレーションで趣向に染めていく
(最近Stage3と言うハイエンドケーブルを聞かせていただきましたが、アクセサリーでも劇的に音は変化するものですね)
だと思います。
今回はよく語られる「周波数特性」だけに着目して話したので、かなりガバガバな内容になってしまって申し訳ないです。
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